書体制作
初めまして、抹谷(マツタニ)と申します。ブログを開設しました。
フォント制作始めました
先日、京大マイコンクラブ(KMC)でフォント制作プロジェクトを立ち上げました。
メンバーはフォント制作に関して初心者ばかりですが、プロジェクトを通してフォント制作のイロハを学んでいこう、というプロジェクトです。
複数のメンバーで一つのフォントを作り上げるのではなく、各メンバーが思い思いのフォントを個人で制作しています。
作っているフォント
さて、私はどのようなフォントを作っているかというと、KMCそのものをイメージした欧文フォントを製作中です。
このロゴが制作の出発点です。cの斜め45度にカットされた先端処理や、Mの尖った部分の形などを意識した、ジオメトリックサンセリフになる予定です。KMC制定書体の座を狙っています。 フォントファイルが無事に生成できるかどうか、正直不安要素の方が大きいのですが、KMCの集合知を借りればなんとかなる気がしています……
今までフォント制作など経験が無いため、どのような手順で作業を進めていけば良いか全くの手探りですが、
- Illustratorで文字をデザイン
- プレーンSVGに出力
- Fontforge*1に取り込む
- TTFファイルに出力
という大まかなスケジュールに沿って制作を進めていこうと思っています。
実は、すでに小文字・数字・一部の記号についてはIllustratorであらかたデザインし終わっています。
大文字もほぼ完成していたのですが、小文字のデザインに合わせる形で作り直しています。 数字も荒削りって感じなのでこれから修正します。
書体の特徴
ジオメトリックサンセリフの中で有名なフォントといえば、
- Futura
- Century Gothic
- Avant Garde Gothic
などが挙げられますが、今作っている書体はむしろ Avenir や Google Product Sans などに近い雰囲気になりそうです。
コンセプトは読みやすいジオメトリック、といったところでしょうか。少し安直な気もしますが……
文章などを組んでも、それなりに可読性を確保したいので、小文字はなるべく癖の無いようにしました。Xハイトは高めで、明るい印象にしています。あと、ディセンダラインが結構低めなところも特徴かもしれません。
円弧の先端は、愚直なまでに斜め45度カットを貫きました。視覚調整はちゃんとしてます。小文字gのくるっとした部分は可愛い感じになってお気に入りです。
既存書体との違いをどうやって出していくか、非常に苦慮するところです……*2
小文字に関しては、何度か修正を繰り返すうちに統一感・ユニークさが出てきたかな、と思っています。
これから
まずは大文字を完成させてしまいたい……
早いうちに、Fontforgeに取り込んで、フォントファイルに出力するところまで試してみたいと思います。
ペアカーニングの設定やら、イタリック・太字の制作などタスクが山積みですね。ぼちぼちやっていきます。 なんとかNF*3に間に合えばいいなぁ。